せいせいかつ日記

大きな声では言えないような話をします。

ラブホ街の夜 ④

首筋に口づけてきたり、耳に息を吹きかけたり…
場数を踏んでないというので完全に舐めていたのだが、
想定していたよりずっとムードを重視した慎重派だ。


服の上から優しく手のひらで胸を包んだ。
柔らかな肉の上をすーっと感触が伝っていく。
しかし先端には触れず、そこに意識を集めるように
肋や周りから先端に向かって指先を這わせる。
なかなか肝心のところには触ってくれない。
じっと指の行く先を見つめながら耐えていると、そのうちに指の腹が一瞬触れた。
待ちわびた快感に身が震える。
焦らしプレイの効果はバツグンだ!


それから服をまくられ、ブラをずらされる。
脱がすことはしないで、胸の上で落ちないようにくるくるっと織り込んだ。
「落ちにくいバスタオルの巻き方」で視たことあるよ()
あとはえっちなビデオで。
これやってくる男の子なかなかスケベだなと思った。
服を脱いでないのに恥ずかしいとこだけ露出してて胸もいっぱい舐められて
どきどきしてしまう。


私が負けじと首筋を舐めたり体に触れるのはそれなりには良いらしく、
彼も時折息を漏らしていた。
私の様子に対してのコメントはないが、
くすぐったくない?
いやじゃない?
というような声をかけてくれる。


期待値が低すぎて何をされてもそれなりに感心してしまう。
めちゃめちゃ優しいエッチするんだなこいつ…。
それでいてキスや愛撫では私の反応を見て焦らしてくる。
彼の本性的な部分がちらっと覗くその瞬間にすごく興奮した。
上手だな〜
なんて私が言うと
誰にでも言ってるんだろ?
と鼻で笑う。
この意地の悪い感じ、嫌いじゃないです。


腕を上げるように促され、そのまま服を脱がされた。
しかし脱がしきらずに両腕に巻き付かせ、そのまま手を頭の後ろで固定された。
肘のあたりを掴まれると腕を下げることもできず思うように抵抗できない。
ひぇ〜小賢しいこと思いつくわね…。
脇を人に見せる行為がこんなに恥ずかしいとは。
私の羞恥を計算の上でのことなのか分からないが、彼は私の二の腕にキスをした。
絵面が……
「エロいな」
私は終始これしか言ってなかった。
その度に彼は
そうか?
と笑う。
いやいやえっろ。


そこからなんだかよく分からないうちに時間をかけて身ぐるみ剥がされ、
気づけば半裸。
私ばっかり脱がされてる、そっちも脱いで!というと、
はぁ、とため息をつき、
すぐに服を脱ぎ捨てた。
ほどほどに引き締まった筋肉質な体。
個人的にはもう一声!というところなのだが、なかなかそそる体ではある。
緩く腕に絡んでいた服を払い落として、その体に触れてみる。
ずっとスーツ越しに眺めていたあの体が今目の前にあって、
こうして自由に触れ、キスまでできることが
嬉しく、不思議に思えたのだった。

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