せいせいかつ日記

大きな声では言えないような話をします。

今日も釣り③

先輩と休みが重なるのは月に1日、多くて2日くらいなもんだった。


重なったタイミングで出かけるというだけで最初は十分だったが、
やりたいことも気持ちも膨らんできて、それだけでは物足りなくなってきた。


いまだに好きだの付き合いたいだのと言語化するといまいちピンとこないが、
依存が始まっていることだけは感じ取っていた。
時間をかけて知っていった間柄で、気も合って、一緒にいると楽しい。
これは事実なので、お互い寂しさを埋めてくれりゃ誰でも良い、という事情でつるんでいるわけではないだろう。


しかしお互いでないといけないのかは分からない。
しかもなんなら相手には彼女がいる。
私の思う彼氏彼女像と先輩と彼女の現状は乖離しているため、もしかしたらそれは本当に先輩の言う通り、形だけの意味のない状態なのかもしれない。
そこに依存関係すらなくなりつつあるのかもしれない。
でも彼女は彼女で、私は彼女じゃないのだ。
1番になることは今後もないのだ。
というか私がそんなことを言い出せば、それは浮気になるし、不倫になるし、略奪だなんだとややこしいことに首を突っ込むことになる。
そんなことをしてまで私は先輩の1番になりたい!とは思わなかった。
だってこの状況を作り出してる時点でクズだし。
もし付き合えたとしてもこんな扱いを受ける可能性があるってことでしょ。


しかし依存は付き合いたいかには関係のないところにある欲求だ。
1人の時間がひどく退屈に思えて、返信の来ない時間が異常に長く感じた。
会える日が少ないと絶望したし、先輩の動向が気になった。


そして幸か不幸か先輩も若干私に依存しつつあった。
いや依存と呼べるかは分からない。
感覚としては小学校のときに毎日遊んでた友達に対しての気持ちと同じような感じだと思う。
次何しようか?次はいつ遊べるのか?
いつも一緒なのに急に風邪なんか引いて休まれたらその日どうやって過ごして良いか分からない。
なんかそんな感じ。
暇だと思ったら私に連絡する。やりたいことが思いついたら私に言う。
会いたいと思ったら会いに行く。


遊べる日が少なすぎるとはお互い感じていた。
なんとか時間を長くできないものかと。
そう考えているうちに、遊ぶ約束の前の日から泊りがけにすれば良いのではという話になった。

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