せいせいかつ日記

大きな声では言えないような話をします。

こないだのセックス⑤

ゴムを付け終わったようなので私は彼の上に跨った。
乗ってくれるの?
と彼は意外そうに言ったが、
逆に騎乗位しかできないお前の上に乗らずにどうやってセックスするんだよ、
という気持ちだった。
当然それは言わず。
あんまり上手じゃないけどね…、騎乗位難しくない?
と自信の無さをアピールしておいた。


正直この日、セックスで良くしてもらおうなんて期待は微塵もない。
また彼をイカせる作業になるのだろうか?
せめて楽しくできたらいいな…
という程度に思っていた。
しかし彼のが思った以上に硬かったからなのか、私が興奮しすぎて敏感になっていたからなのか、
彼のが中に入ってきただけで快感が襲ってきた。
今日…やばいかもしれない。
そんなことをうっすら思っていたとき、
入れてすぐは動いたらダメなんだった、
と彼が私の太ももを掴んで動かないようにした。
あー、なんかネットとかにそんなこと書いてありますよね。
いや、律儀か。
彼の性格がセックスに表れてる感じがして、思わず笑ってしまう。


口や首筋にキスをしたり、胸をいじられたりしているうちに体をくねらせてしまって中が締まる。
腰が勝手に動いてしまって彼のを強く意識してしまう。
するとじきに、彼の腰もゆるゆる動き出した。
やばい、普通に気持ちいいかもしれない。
驚くような強い刺激はないけど普通に良い。
そもそも彼が騎乗位で腰の動きを手助けするなんてことができたことに驚いた。
顔を見つめたまま私がぬるぬる腰を浮かして彼がイクのを待つだけの前回のセックスはほんとになんだったの。
気持ちいい…
と彼が不意に漏らす。
ちゃんと気持ち良くなってくれてる。
それが嬉しくて、私はすごく舞い上がった。
興奮して感度もどんどん上がる。
気持ちいい、と私も思わず口にしてしまう。
私が思ってるセックスってこんなんだ!
と1人で感動した。
彼のは前回と比べ物にならないくらい硬くなっていた。
だから前みたいにやたら抜けたりしないのだろうか。
セフレとするときもよく抜けたと言っていたということは、今日はこれまでのセックスの中で有数の興奮してる回ということ…?
実際のところはわからないがそんな妄想をによって、彼のが擦れる度にとても幸福感を覚えた。
ガチガチだ…
と呟くと、すぐにその口はキスで塞がれた。
舌と舌が混ざり合うんじゃないかというような甘いキス。
腰の動きの合間に何度も何度もそれが繰り返されて、頭が真っ白だった。
少し動きが止まって、彼と顔を見合わせる。
思わず笑みが溢れる。
すると彼は急に呼吸を荒くして、私の首を両手できつく絞め上げた。
気道が急速に狭くなったのですぐに酸欠になる。
絞められている時間は比較的短くてすぐに解放されたが、私は息も絶え絶えになっていた。
興奮してしまった、
と彼は言う。
何にそんなに興奮したのか全く分からなかったし、急に息が荒くなったことにも驚いたが
首を絞められることになんの抵抗もない自分に一番驚いた。


私が呼吸を整えると、彼が
正常位の練習しよ、
と腰を浮かした。
あんなに拒絶してたのに自主的に練習!
偉い。
私を練習台にして次の女に行くのね、
とも思うけど、こういうときにはあえて考えない考えない。
私は彼の意志に従って、ベッドに仰向けになって脚を上げる。
彼は脚の間に割って入ってきてすぐに挿入した。
ちゃんとできてる?
と彼が聞く。
今日何が一番やばいかって入ってきただけで気持ちいいことだ。
できてる、でもそっちはちゃんと気持ちいい?
聞き返したけど彼の返事はなんとなく気がない感じで、まだ正常位がしっくり来てないのだろうと思った。
確かにやはりぎこちない。
まだ探り探りという感じだし、良いと思ってもすぐそこを外れたりしていた。
彼も自分が気持ちよくなる方法がわからないのだろう。
しかし前回とは比較できないほどによく動いていた。
ときどきすごく気持ちいいところを擦れたりして、私は声を我慢できなかった。
ぎこちないなりに結構気持ちいい。
彼の顔を見ているだけでもめちゃくちゃに興奮してしまうし、彼の匂いを感じるだけでも感度が増す気がした。
奥を彼のがぐっと押したときには一層はしたない声を高くしてしまう。
そんな私の様子を彼はすごく優しい眼差しで見つめていた。
さらには
可愛いなぁ、
なんでそんなに可愛いの?
などと耳を疑うようなことを言って笑っていた。
無理過ぎる。
こんなの興奮するなというほうが無理だ。
これ以上興奮させられたら私はおかしくなりそうだった。
既に頭が沸騰しそう。
可愛いって言われたら興奮するから…
やめてくれと続けようとしたが、中で彼のが動くことに気を取られてそれ以上何も言えなかった。
彼は
あー、しんど!
などと言いながらも必死に試行錯誤し、私の痴態を見てふふ、と笑ったりした。
それからしばらくして
やっと動き方分かってきた、
と言った。
激しい動きなんてものはないが、なんとなく形にはなってきて、安定もしてきた。
動き方がわかったというのはおそらく彼自身がよくなる方法も掴んできたという話で(むしろそっちがメインか?)
気持ちいい、やばい!
と嬉しそうに何度も言っていた。
それを見て私もすごく嬉しくなる。
両方が気持ちよくなれるのがセックスの醍醐味だ。
しかも私が気持ちいいところは彼も割と気持ちいいらしかった。
やっと繋がれた気がした。

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