せいせいかつ日記

大きな声では言えないような話をします。

ラブホ街の夜 ⑧

存在は知っていたし漫画やら動画やらで見たことはあったが、
実物との対面はこれが初めてだった。


ピンクだ。
本体もスイッチもピンク。
個人的にピンクローターという呼び方には違和感があって、黄色かったらイエローローターなのか?とか思っていたが
これはピンクローターだわ。


使ってみる?とかいうくだりもなく、彼は透明のケースを開け始めた。
付属の書き置きによれば無料で自由に使っていいらしい。
やっすいラブホのわりに気前がいいことで…。
彼が私の方にまだビニールに梱包されたままの乾電池を投げて寄越したので
私もとりあえずペリペリと開封した。
電池をはめ込み、ダイヤル式のスイッチを回すと


ヴヴヴヴヴ


うっさ。
まだ最弱なはずなのにまあまあの振動だし、バイブうるさ。
今思えばそんなもんなのかもしれないけど、二人して「うわ」と仰け反った。
しかもなんかスイッチが赤く光ってる。
暗がりでスイッチなくしたらえらいことだもんなー。


使ったことある?と聞かれたので首を横に振った。
前述したとおり彼はこのホテルに来たことがあるようなので、もしかするとこのピンクローターのプレゼントは2回目なのかもしれないが
俺もない、
と言ってローターを観察していた。
コードが思ってたより太い。
というかしっかりしてる。
もっとイヤホンのコードみたいなの想像してた。


彼はローターを私の腕に軽く当てた。
こそばゆいような不思議な感覚だ。
今度はそれを内ももに押し当てた。
あー、なるほどこれは……。
柔らかい皮膚が細かく震えるとなんとなく気持ちいいような気がする。
逆に強く押し付けると、皮膚が振動を潰してしまって、感覚が鈍くなる。
これ、結構コツがいるかもしれないよ
と、いつも会話をするときと同じトーンで感想を言うと、
ふーん、なるほど…
と彼もいつもと変わらない調子で呟き、
私の体でいろいろ試し始めた。


触れさせる強さを変えたり、抑揚をつけてみたり、持つところを変えたり、当てる場所を変えたり…
私はそれに対して、
あーそれはあんまり、あ!それうまい
などと反応し、彼はそれを聞いてより良くなるように調整した。
もはや甘いムードもへったくれもない。ただの研究会だ。
だが、触れるか触れないかくらいの強さで胸を刺激され
あっ……それは、……やばい、笑
と私の声が上ずったところで、
彼はまた私を攻め立てるモードへと切り替えた。


敏感なところにローターを這わせ、そっと押し当て、
私の反応をじっと見る。
良さそうなところには当てるギリギリで寸止めして私の様子を伺う。
私が焦れて身じろぐと的確に当ててにやっと笑った。
なんか楽しそうだな?


そういやスカートをまだ脱いでなかったことを思い出し、
これずっとこのままのほうが良いの?
と聞くと、特に返事をするわけでもなくスカートをずり下ろした。
正真正銘の全裸だ。
さっきまでスカートだけ穿いてたと思うと正直面白い。
それからまた押し倒され、脚を開くように指示された。
それだけでも十分恥ずかしいのだが、その上
自分で広げてろと追加で指示された。
てっきり脚を持ってろと言うことかと思ったら、
違う違う、ここ
と性器を指で広げられ、自分でそのまま固定しているように言われた。
くぱぁってやつじゃん、恥、
みたいなアホなことを思いながらなんやかんや言うとおりにしてしまう。
すると彼はローターのコードを指でつまんで持ち、本体をクリの前にぷらつかせた。
過去に先輩がした電マをクリにゴリゴリ押し当てるというプレイ(全然良くなくてびっくりした)が私の玩具に対する抵抗感になっていたのだが、
剥き出しのそこに振動が触れたり離れたりする感覚はそのときとは全くの別物だった。
これめっちゃ気持ちいい…


自分で広げて、そこに当たるのをじっと待って、一瞬の刺激に悶えて…
自分でも滑稽だが、私の痴態を面白がりながら眺めている彼が今日一番楽しそうで
その様子に興奮してしまった。

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